大根の保存方法と賞味期限【選び方のコツや食べ方・大根おろしの冷凍方法】
大根は煮物料理や大根おろしなど料理に大活躍の食材!
しかし大根1本購入すると、すぐに使いきらない場合も多いですよね。
半分はすぐに使うんだけど、残り半分はまた別の料理に…と思って冷蔵庫の中で保管することが多いと思います。
そして、冷蔵庫に大根が入っていることを忘れてしまい、大根がシワシワになっていることも。
こうなるともったいないですよね。
そこで大根の良い保存方法が「冷凍」です!
もちろん冷蔵でも良い保存方法があります。
今回は、
- 大根の旬
- 大根の選び方のコツ・目利き方法
- 大根の栄養・効能・カロリー
- 大根の煮物料理のコツ
- 大根の冷蔵保存方法(野菜室)
- 大根の冷凍保存方法
- 大根の賞味期限・保存期間
等を、詳しくご紹介します。
目次
大根の旬はいつ?
大根の旬、おいしい時期は
- 7月~8月
- 11月~翌3月
7月~8月に収穫されるものは「夏大根」と呼ばれ、主な産地は北海道や青森となります。
夏大根の特徴はみずみずしさと辛味がやや強くなること、冬大根よりも水分をたっぶり含んでいるのでサラダや大根おろしに最適です。
11月~翌3月に収穫されるものは「冬大根」と呼ばれ、主な産地は宮崎、千葉、神奈川、鹿児島となります。
冬大根の特徴は甘みが増すこと、寒い冬には煮物などに最適です。
大根の選び方・目利き方法
美味しい大根の選び方、目利きのポイントは下記の6つ。
- 葉付きで葉が緑色でみずみずしい
- 皮にハリ、ツヤがある
- ひげ根のあとは小さい
- ずっしりと重いもの
- 甘い大根は上半分
- 辛い大根は下半分
色が白く艶があり、重量感があるものが良い大根です。
もし大根の首が黒ずんでいたり、ひびが入ったりしているものは、「す」が入っているおそれがあるので選ばないようにしましょう。
大根の選び方で、まるまる1本よりも半分のみ購入する人も多いですよね。
上半分と下半分どちらを購入するかは調理の方法や好みによります。
甘い大根の選び方・目利き方法
大根には細かなひげ根がありますが、「甘い大根」を選ぶ場合は、ひげ根が垂直方向にまっすぐ伸びているものが良いです。
上半分の大根は辛味が少なく甘いので、おでん等の煮物にぴったり!
辛くない大根を選びたい場合は必ず上半分の大根にしましょう。辛くない大根おろしを作りたい場合も上半分ですね。
辛くない大根おろしを作る場合は、ゆっくりと円を書くようにすりおろします。大根の側面からより辛くない大根おろしが出来ますよ。
辛い大根の選び方・目利き方法
大根のひげ根が、斜めに螺旋状になっているものが「辛い大根」。
下半分の大根は辛味がが多いので、大根おろしにぴったり!
他にも煮崩れしにくいので、下半分を煮物に使う場合もありますよ。
辛い大根おろしを作りたい場合はおろし金に対して直線に一気にすりおろすと辛味が増します。
ちなみに、大根には甘い大根、辛い大根だけでなく、「苦い大根」もあります。
苦味は大根を輪切りにしたときに、皮から5ミリほど内側から出るので、皮をあつくむくのがポイント。
先ほど甘い大根の選び方でもお伝えましましたが、ひげ根がまっすぐなものや上半分を選びましょう。
大根の栄養と効能・カロリー・食べ方
大根の栄養と効能
大根:100g/18kcal
根の部分は約95%が水分、消化酵素のジアスターゼやビタミンCがとても豊富に含んでいます。
消化酵素は胃腸の働きを整えてくれる作用や、焼き魚のこげに含まれる発がん物質を解毒する働きもあります
しかし消化酵素のジアスターゼは熱に弱いため、栄養を考えると生のサラダや大根おろしで食べるのがおすすめ。
葉っぱの部分はカロテン、ビタミンCやカルシウムが豊富なので、是非捨てずに調理しましょう。
大根の甘みを楽しみたいときは加熱することで甘みが強くなるので、煮物料理が良いですよ。
大根のおすすめの食べ合わせ・食べ方
大根は肉と食べ合わせると食物繊維の働きで大腸ガンの予防にも良いです。
特に生の大根は食物繊維が豊富なので、大根おろしを添えて食べるとさっぱりしておいしいですよ。
おすすめの食べ方、食べ合わせと効能がこちら。
- 大根+ごぼうorなすorにんじん:糖尿病、貧血、ガン予防
- 大根+あずきorアロエorはちみつ:咳、のどの痛みの緩和
- 大根+バナナorりんごor牛乳:胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防
- 大根+ほうれん草or鶏肉orかぼちゃ:胃・大腸ガン予防
大根の煮物料理のコツ
- 皮を厚くむく
- 面取りと十文字の隠し包丁を入れる
- 冷凍大根を使う
大根の調理で一番時間がかかるのが煮物。しかし煮物調理でもコツをつかむと時短が可能です。
大根を煮物にするときは皮を厚めにむくことが重要です。特に冬大根は皮付近に繊維が多いため厚くむくと染み込みやすくなります。
さらに面取りと十文字に隠し包丁を入れましょう。面取りちょっと面倒だな…と思いますが、煮込み時間を短縮したい時はおすすめですよ。
他にも冷凍保存した大根は生と比べると味や風味が落ちますが、その分味が染み込みやすくなる為、煮込み料理には最適です!
大根の冷蔵保存方法(野菜室)とコツ
- 葉を落として保存
- 立てて保存する
- 切った大根は新聞紙orラップで包む
①大根の葉を落として保存
大根は葉をつけたままにすると、根の部分の水分を奪い、大根の白い部分はシワシワになってしまいます。
葉の部分を切り離して、別々に保存するのが大切です。
葉から約2cmを切り落としましょう。
切り落とした葉は湿らせた新聞紙で包み、ビニール袋に入れて保存するのが良いです。
葉っぱは早めに食べましょう。
②大根は立てて保存する
葉の部分を切った大根は、保存袋に入れるか、新聞紙やラップで包み野菜室に立てて保存すると、より鮮度を保つことが出来ます。
ただ立てて保存していても、大根は転がっていることもありますよね。
そんな時に便利な大根の保存方法が、以下の2つ。
- ペットボトル
- 牛乳パック
ペットボトル・牛乳パックをしっかりと洗い、半分に切って、野菜室に置いておくと、大根専用の立てるスペースが出来上がります。
大根は長いので、半分に切って、ペットボトル・牛乳パックに立てましょう。
しかし野菜室がいっぱいで、なかなか立てての保存は難しいという場合は、横に保存しても問題ありません。
「泥」がついている場合は、常温保存の場合はそのままで冷暗所へ。
冷蔵庫で保存の場合は泥をしっかりと洗い落としましょう。
③切った大根は新聞紙orラップで包む
いちょう切りや半月切りに切った大根は、新聞紙に包むか、しっかりとラップに包んで保存すればOK。
必ず全体を包み空気に触れないようにしましょう。
空気が触れるとそこから乾燥していくのでご注意を。
大根の冷蔵保存方法(野菜室)の流れ
- 泥がついている大根は洗う
- 葉っぱから2cmを切り落とす
- 新聞紙・ラップで大根全体を包む
- 牛乳パック等を使い、立てて保存
大根の冷凍保存方法とコツ
切った大根の冷凍保存方法
- 冷凍も葉を落として保存
- 冷凍はラップで包んで、ジップ付き袋に
- 冷凍、もしくは半解凍で調理に使う
- かために下茹でしての冷凍はなお良し
大根を1本購入すると、結構量が多くて使いきらないこともありますよね。
そんな時に便利なのが「冷凍保存」です!
実は、大根も冷凍保存できます。
大根を冷凍する場合も、冷蔵と同じく必ず葉の部分は切ってしまうこと。
大根の葉っぱは刻んでタッパーや袋に入れて冷凍保存が可能。同じく切った大根も冷凍保存可能です。
切った大根はしっかりと空気を抜いてラップで包み、冷凍用のジップ付き袋に入れて冷凍します。
しかし解凍する時に注意が必要!
しっかりと解凍するとやわらかくなるので、冷凍のまま、もしくは半解凍して使うのが良いです。
冷凍保存の場合は、先に使いたい大きさにカットしてから冷凍すると、そのまま調理に使えて便利ですよ。
一手間かかりますが「上級の冷凍保存のコツ」もあります。
- 1cmほどの厚さに切る
- かために下茹でする
- 冷やして水気をとってから冷凍する
下茹での時に米の研ぎ汁を使うと、アクも抜けてさらに良いです。
大根おろしの冷凍保存方法
- 美味しく食べるには直前にすりおろす
- 冷凍保存は使う分だけラップに包む
- 崩れやすいのでバットやタッパーに入れる
- 製氷皿を使うと簡単に冷凍可能
- 解凍は自然解凍
大根といえば、おろして食べることも多いと思いますが、大根おろしは時間がたつにつれて独特の匂いが強まり、栄養素であるビタミンCが減少していきます。
おいしく食べるには、おろしてからすぐに食べること!
直前にすりおろすのが一番良いです。
大根を思った以上にすりおろしてしまった場合、 一気にすりおろして明日以降に使いたい場合、冷凍保存が便利です。
オススメなのが、使う分だけラップに包む方法。
水分が多い場合は、軽く絞りラップに包んでそのまま冷凍庫へ。
ただし大根おろしは崩れやすい為、「バット」にのせるか「タッパー」などに入れて冷凍保存しましょう。
ここで簡単に大根おろしを冷凍する方法をご紹介!
もし家に製氷皿をお持ちの方は、「製氷皿に入れて冷凍する」と使う分だけ解凍して手軽に使うことができます。
解凍方法は自然解凍が良いです。
大根の日持ち・賞味期限・保存期間
- 冷蔵保存:4~5日程
- 冷凍保存:2~3週間
通常の賞味期限は、野菜室保存の場合は「4~5日」程、冷凍保存の場合は「2~3週間」です。
実質冷蔵保存であれば1週間程もちますが、時間がたつと大根はシワシワになり、大根の美味しさが落ちていきます。
新聞紙にくるんだり、立てて保存すると冷蔵でも1週間以上持つこともあるので、大根の日持ちが気になる方は長持ちする保存方法を選びましょう。
冷凍保存も実際には1ヶ月程もちますが、やはり保存して月日がたつと鮮度がおちるもの。なるべく早めに食べてしまいましょう。
逆に、食べてはいけない、傷んだ大根や腐った大根の見分け方はこちら。
- ふにゃふにゃしている
- ぶよぶよしている
- 色が茶色に変色している
- 表面がぬめっとしている
- 汁がでている
大根は良い保存方法でれば、上記に期間よりももっと日持ちのする食材です。
秋、冬で泥付きのものであれば、土の中で保存すると数カ月後でも鮮度を保ったまま美味しく食べることが出来ます。
土の中であれば、電気代もかからないのでお得ですよ。