キャベツの冷凍保存方法と賞味期限!期間と選び方や栄養と効能
健康飲料でお馴染み、青汁に使用される、栄養価の非常に高い「ケール」。
実はキャベツの原種だって知ってました?
「葉キャベツ」とも呼ばれるこの野菜は、ローマ時代、薬草として用いられていました。
私たちにお馴染みのキャベツも、その優れた特性を、脈々と受け継いでいます。
普段は自己主張せず、脇役に徹することの多いキャベツですが、意外にもその身には、主役を食ってしまう程の、驚きの栄養素を秘めています。
それではこれから、そんなキャベツの魅力と、おいしく頂く為の選び方、冷凍や冷蔵の保存方法、賞味期限や保存期間をご紹介していきます。
目次
キャベツの旬はいつ?
一年中何処でも、スーパーなどで手に入るキャベツですが、旬はいつ?と聞かれたら、迷わず「春っ!」と答える気満々の私です。
「春キャベツ」ってなんか特別感あるし、実際甘くて美味しいですよ。
キャベツは本来は地中海沿岸の冬の産物なのですが、実は日本では大きく分けて3シーズン、ほぼ一年中収穫できるのです。それぞれの季節のキャベツの穫れる時期、特徴と産地などは、以下のとおりです。
春キャベツ
4月~6月頃にかけて、東は千葉県や神奈川県。西は九州などで栽培されています。
巻きがゆるく葉は柔らかくて、みずみずしく形は丸いのが特徴です。
芯まで柔らかく甘みがあるので、千切りにしてトンカツに添えたり、適当にちぎってサラダにするなど、生食に向いています。
もちろん、軽く火を通すことにより、より柔らかく、甘みも増して、これまた美味しくいただけます。
夏キャベツ
高原キャベツとも呼ばれ、6月~9月に、群馬県や長野県などの高原、北海道や東北などの冷涼な土地で、暑さに強い品種が栽培されています。
甘みがあり、よくしまっています。
冬キャベツ
寒玉キャベツとも呼ばれ、11月~2月頃に、愛知県や千葉県などで栽培されています。
巻きがしっかりしていて、固く、少し平らで楕円の形をしています。
中の葉が白いのが特徴で、ロールキャベツやポトフなどの煮物や、お好み焼きなどの加熱料理に適しています。
このように、日本では年間を通して3度、その時期の旬のキャベツを美味しく食べることができます。
それぞれの季節のキャベツの特徴に合わせて、調理法を変えてみたりすると、より一層キャベツの美味しさを堪能できますよ。
キャベツの選び方・目利きのポイント
葉が柔らかく、甘みが特徴の春キャベツは、みずみずしい艶のある緑色の、巻きのふんわりしたものを選びましょう。葉脈は細かい方が良いですね。
芯の切り口は小さく新鮮で、ヒビが入っていないものを選んでください。
冬キャベツは、外皮が濃い緑色で艶があり、ずっしりとした重さの、巻きの固いものを選びます。
芯の新鮮さも重要です。
季節を問わず、外葉は2~3枚、しっかり付いていることが大切です。
時間が経ち外葉がしんなりしていたり、虫食いや、痛んでいるものをはぎ取って売られている場合がありますのでご注意を。
また外葉は、キャベツを保護する役割も担っています。
半分にカットして売られているものは、断面が盛り上がっていない平らなもの。
芯の高さは、全体の半分くらいのものが良いでしょう。
キャベツの栄養と効能・カロリー
キャベツ:100g/23kcal
キャベツ特有の栄養素、ビタミンUは、別名「キャベジン」とも呼ばれ、総合胃腸薬にも配合される程、胃腸障害に効果を発揮します。
胃腸粘膜の再生を助け、強化してくれるので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防に効果的です。
また、脂肪肝の予防や、アレルギー性疾患に関わるヒスタミンを、不活性化させる作用もあるといわれています。
キャベツには、免疫力向上、美肌、ストレス緩和効果のあるビタミンCも多く含まれていますが、ビタミンUと共に、水溶性で、熱に弱いという特性を持ちます。
これらの効能を期待する場合、春キャベツを使った、サラダなどの生食がお薦めです。
また、これらの栄養素は、キャベツの芯と外葉に多く集中しているので、丸ごと1個、余すところ無く食べちゃってください。捨てる部分なんてありませんよ!
アメリカ国立がん研究所が提案した「がん予防に効果のある食品」には、キャベツがそのトップグループに位置づけられています。
そう、キャベツは、発ガン性物質の活性化を抑制する可能性のある、様々な栄養素を多く含んでいるのです!
キャベツの高い免疫力強化や、抗酸化作用は、医療関係者の間でも一目置かれています。
キャベツに含まれる多くの栄養素は、子供の発育をサポートしたり、痴呆や健忘症、老化を防止したり、滋養強壮に効いたりなど、その効能は様々で、野菜というより、もはやお薬です。
ダイエット中の女性は、カロリーも気になるところですが、キャベツのカロリーは、100gあたり約23kcalの低カロリー。食物繊維も豊富でお通じにもよく、お腹も満たし、ダイエットの強い味方でもあるのです。
冷え性の方は、サラダなどの生食は控え、温めたキャベツ料理をお召し上がりください。
キャベツって、女性にも子供にもお疲れのお父さんやお年寄りにも嬉しい、栄養たっぷりのスーパー・ベジタブル!なのです。
キャベツの冷蔵保存と冷凍保存方法
冷蔵保存とコツ
キャベツはカットすると、切り口部分から痛んできますので、なるべく丸ごと、そのままの状態での保存をお薦めします。
芯の部分を包丁でくり抜き、濡らしたキッチンペーパーを詰めて、保存袋か新聞紙で包みます。
キッチンペーパーは、毎日取り替えたり、新聞紙の上から霧吹きでシュッシュと水分補給してあげると、より長持ちします。
芯の部分は下にして、野菜室で保存します。
別の方法ですが、茎の断面に、少量の小麦粉をヌリヌリすると、水分の蒸発を防ぎ、長持ちするともいわれています。
一気に使い切ってしまわないときは、カットするのではなく、外葉から1枚ずつ剥がして使っていくと良いでしょう。
もともとカットしてあるものは、ラップで軽く包み直すか、保存袋に入れます。
冷凍保存のコツ
適当な大きさにざく切りし、冷水に軽く晒してから水気をしっかり取り、保存用袋に入れて保存します。
ざく切りしたものを軽く茹で、水気を切って、袋に入れて保存することも出来ます。
使うときは、凍ったまま、炒め物やスープなどの加熱料理に投入してO.K.です。
キャベツの賞味期限と保存期間
賞味期限は、他の野菜に比べて比較的長いほうですが、時間が経つと少しずつ栄養素も奪われてしまうので注意です。
冷蔵庫で丸ごとそのまま保存する場合は、2週間~1ヶ月程度。1/2、または1/4にカットしたものは、1週間以内に使いきりましょう。
カットしたキャベツの冷凍庫での保存は、加熱していてもいなくても、2~3週間程度です。
- 冷蔵庫で丸ごと保存期間は、2週間~1ヶ月
- 1/2、1/4にカットしたものは、1週間以内
- 冷凍庫で保存したカットしたものは、2~3週間
いつも当たり前のように、とんかつなど脂っこい食材の傍らに、こんもりと鎮座している千切りキャベツ。
人知れず、脂肪の吸収を抑えたり、胃腸のむかつきや胸焼けを緩和したり、健気に一生懸命働いてくれていたのですね!
サラダの他にも、煮物や炒め物、パスタや漬け物や和え物。
たくさんの美味しい楽しみ方があるので、毎日食べても飽きません。
美味しくて、健康を守ってくれて、美容やダイエットにもってこい♪
こんな最強フード、今日から毎日、食事の一品に加えないなんて、勿体ないと思いませんか!?