たまねぎの冷凍保存方法と賞味期限!期間と選び方や栄養と効能

たまねぎの冷凍保存方法や期間と賞味期限

もう10年ほど前になりますが、私がたまねぎを切りながら、涙をぽろぽろ流していたら、まだ小さかった子供に「ママ、どうしたの?」と、本気で心配されたことがあります。

それでもたまねぎを入れると料理が格段と美味しくなるので、今日に至るまで、毎日涙をぽろぽろしております。

たまねぎの歴史はとても古く、エジプトでは、紀元前より食されていたといわれています。

今ではその品種も産地も多岐にわたり、世界中で多様の料理に使われています。

どんな料理にでもあうたまねぎ!今回はたまねぎの良い選び方や旬の時期、賞味期限や冷凍・冷蔵保存の方法をご紹介します!

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たまねぎの旬はいつ?

たまねぎの旬って、「新たまねぎ」が出回る春じゃないの?・・というのが、私を含め、皆さんが思われる意見ですよね。

ところが、日本でのたまねぎの収穫時期は、大きく分けて一年のうち2回あります。

春に種が撒かれるものと、秋に種が撒かれるものです。

では、それぞれのたまねぎには、どのような違いがあるのかみていきましょう。

春まきのたまねぎ

春(2月末~3月にかけて)種をまき、秋以降に収穫されます。

主な産地は北海道です。

北海道というとじゃがいもや玉ねぎのイメージがありますが、こちらは新たまねぎではありません。

秋まきのたまねぎ

秋(10月下旬~11月)種をまき、春から初夏に収穫されます。

西日本(佐賀、兵庫、愛知、香川、長崎)が産地です。

いわゆる、4~5月に出回る「新たまねぎ」は、こちらです。

ところで、一年中よく見かけ、普段私たちが使っている、あの茶色い皮のたまねぎと、白くみずみずしい新たまねぎ。

いったい何が違うのでしょうか。

また、選び方にも、それぞれ違いがあるのでしょうか。

たまねぎの選び方・目利きのポイント

たまねぎはとても保存性が高い野菜でです。

通常よく見るたまねぎは長期保存を可能にするために、収穫後約1ヶ月間乾燥させ、貯蔵してから出荷されます。

一年中スーパーに並んでいる、見た目が茶色い、パリパリ皮のたまねぎがそれです。

一方新たまねぎは、収穫後すぐに(2~8日)出荷されたものをいいます。

乾燥していないので、みずみずしいままですね。

それぞれの、美味しいたまねぎの選び方のポイントがこちら。

茶色い皮のたまねぎ

  • 茶色い表皮がよく乾燥し、傷などが無いもの
  • 芽が出始めていないもの
  • 固く締まっていて、ずっしりと重みのあるもの
  • 芽の出る部分が柔らかくないもの

新たまねぎ

  • 表面に傷が無く、カビなどが生えていないもの
  • 固く締まっていて、ずっしりと重みのあるもの
  • 葉付きの場合、まだ青々としているもの

新たまねぎと一般的なたまねぎでは選び方のポイントも違います。

どちらも同じなのが、傷がなく、ずっしりと重みのあるもの

たまねぎは数個一緒に売っている事も多いのですが、バラ売りの場合は一つ一つ確認して美味しいたまねぎを選んでみてください。

たまねぎの栄養と効能・カロリー

たまねぎの選び方や栄養と効能

たまねぎ:100g/37kcl

たまねぎ特有の栄養素といえば、切ったときに目鼻を刺激し、涙を流させるあの辛み成分、「硫化アリル」です。

この憎き硫化アリルには、実は多くの効能が認められています!

「硫化アリル」は新陳代謝を促進し、消化液の分泌を助け、ビタミンB1の吸収やその働きを高めるという特性があります。

ビタミンB1は、炭水化物をエネルギーに変える働きをし、このビタミンB1が不足すると、食欲不振やイライラ、疲労、不眠、精力減退などの症状が出やすくなります。

ビタミンB1を多く含む、豚肉や大豆、かつおぶしなどと一緒にとることにより、相乗効果で、食欲不振や疲労回復を助けます。

また、コレステロール値や血糖値を正常に保ち、血液をサラサラにしてくれるので、高血圧や糖尿病、脳血栓や脳梗塞、動脈硬化、ガンなどの生活習慣病を予防してくれます。

他にも、殺菌作用があり、食中毒の予防にも役立つといわれています。

この硫化アリルは、比較的水に溶けやすく、熱にも弱いので、これらの効果を高めたいのであれば、サラダやマリネなど、生食をお薦めします。

「豚しゃぶサラダ」など、最強コンビで良いかもしれませんね。

辛みを取るため水にさらす際は、せっかくの栄養分が水に流れ出てしまわないように、なるだけサッと。2~3分までにしておいてください。

調理の前に、あらかじめ冷蔵庫で数時間冷やしておくことでも、辛みを取ることができますよ。

さらしたまねぎは人により、シャリシャリした食感だったり、しんなりとした食感だったり、好みが分かれると思います。

水でさらした後の絞り方を調整して、お好みの食感を楽しんでくださいね。

硫化アリルの他にも、ビタミンB1、B2、C、食物繊維やカリウム、鉄、リンなどの栄養素を含むたまねぎ。

外皮に近い部分には、ケルセチンという成分がありますが、これは、ポリフェノールの一種で抗酸化作用があります。

動脈硬化の予防、抗酸化作用、悪玉コレステロール値を下げる働きがあります。

たまねぎの外皮を使った、「たまねぎの皮茶」でたくさんの効能を取り込めそうですね。

女性は気になるたまねぎのカロリーですが、100gあたり37kclです。他の野菜と比べてみても、そんなに高くはありません。

たまねぎが持つ栄養素の働きもあり、ダイエットなんかも期待できそうですね♪

時々、たまねぎを包丁で切っていて、断面から白い汁のようなものが出ているのを発見し、これ何だろう?と思ったこと、ありませんか。

それは、たまねぎが新鮮で、栄養もしっかりと含んでいる証です。

水で洗い流したりせずに、そのままいただきましょう。

たまねぎの冷蔵保存と冷凍保存方法

たまねぎの常温と冷蔵保存のコツ

一般的なたまねぎは湿度に弱いため、常温で保存する場合は、ネットなどに入れて、風通しの良い冷暗所に吊るします

ただ夏場など気温が高くなってくると、やはり冷蔵庫での保存が良いでしょう。

冷蔵庫で保存する場合は、新聞紙で包むか保存袋に入れて、野菜室に入れます。

リンゴも一緒に入っている場合、リンゴから出るエチレンガスが、たまねぎの生長を促進し、味も風味も落ちてしまいますので、注意してください。

*逆にリンゴと一緒に入れて発芽を抑えるのがじゃがいもです。⇒じゃがいもの保存方法と賞味期限

切った使いかけのたまねぎは、切り口から乾燥してくるので、ラップに包むなど密封状態にして、冷蔵庫で保存します。

新たまねぎの場合は、水分量が多く傷みやすいので、保存袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保管します。

なるべく早めに、数日の内に使い切りましょう。

たまねぎの冷凍保存のコツ

たまねぎを冷凍する際は、スライスやみじん切りにして、冷凍用保存袋などにいれて冷凍庫で保存します。

また、飴色になるまで炒めたものを、小分けにして、密封状態で袋に入れ、冷凍するのも良いでしょう。

煮込み料理などにそのまま使えて便利ですよ。

たまねぎは、湿度が高いとすぐに芽が出てしまい、そうなると細胞が活性化して、たまねぎの養分がどんどん消費されます。

そして栄養も旨味成分も減少し、味も落ちてしまいますので、気をつけましょう。

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たまねぎの賞味期限と保存期間

たまねぎの賞味期限は、夏場の高温を避け、涼しく風通しの良い場所でネットに入れて吊るすなどした場合、約2~3ヶ月です。

冷蔵庫で保存したものは、約1~2ヶ月。カットしたものは、3~4日程度。

一度炒めたたまねぎを、冷凍庫で保存した場合の賞味期限は、2ヶ月程です。

しかし新たまねぎの場合は、賞味期限が短くなります。

風通しの良い場所に吊るせば、1週間程、冷蔵庫であれば3~4日程度です。

新玉ねぎは湿気に弱いので、良い保存方法でなければカットしたものは、2日目でも既に傷んでいることもあります。使う前に必ず確認しましょう。

  • 風通しの良い場所に吊るせば、約2~3ヶ月(新たまねぎは1週間)
  • 冷蔵庫での保存は、約1~2ヶ月(新たまねぎは3~4日)
  • カットしたものは、3~4日(新たまねぎはほぼ当日のみ)
  • 炒めたたまねぎの冷凍庫保存は、約2ヶ月

新たまねぎは、疲労回復効果のある酢と合わせて、今流行りの「酢たまねぎ」も良いですね!

その時期にしか味わえない、貴重な美味しさです。

いつも泣かされてきた、あの憎き辛き「硫化アリル」。

あれこそが、たまねぎの大切な栄養素だったのですね!

やはり、美しいバラには棘がある・・のでしょうか。

4~5月は、涙を流すことなく、美味しく栄養の詰まった、生のたまねぎをいただける貴重な時期なので、このチャンス、逃さずに美味しいたまねぎを食べましょう!

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